スケール(LIKERT / NPS / SLIDER / SD)
LIKERT スケール、NPS(ネットプロモータースコア)、スライダー、SD 法など、段階評価系の設問タイプの違いと使い分けを説明します。
スケール設問 は、回答者の態度・満足度・推奨度を段階的に測る設問タイプです。kicue では以下の 4 種類をサポートしています。
- LIKERT スケール — 5 段階 / 7 段階などの同意度評価
- NPS — 0〜10 の推奨度評価
- SLIDER(スライダー) — 連続値での回答
- SD 法 — 対極の形容詞ペアで印象評価
LIKERT スケール
同意度や満足度を段階で測る 最も標準的な心理尺度です。5 段階、7 段階が国際的に汎用性が高く、比較研究でも使いやすい形式です。
使用場面
- 意見の 同意度(賛成 / 反対)
- サービスへの 満足度
- 項目の 重要度
使用例
Q. 以下の意見についてどの程度同意しますか?
- 全く同意しない
- 同意しない
- どちらとも言えない
- 同意する
- 強く同意する
設定項目
- スケール数 — 3 / 4 / 5 / 6 / 7 / 10 段階
- 両端ラベル — 「全く同意しない」〜「強く同意する」
- 中間ラベルの表示 / 非表示
- 中央値の扱い — 偶数スケール(4 / 6 段階)を使うと、中央値を排除して賛否どちらかに寄せることができる
NPS(ネットプロモータースコア)
商品・サービスの推奨度 を 0〜10 の 11 段階で測る、標準化された指標です。顧客ロイヤルティの定点観測に広く使われています。
設問文の例
Q. あなたはこのサービスを友人や同僚に勧めたいと思いますか?
0(全く勧めない)—— 10(強く勧める)
カテゴリ分類と計算式
NPS は回答を以下のカテゴリに分類し、NPS スコア = 推奨者% − 批判者% で算出します。
- 推奨者 (Promoter): 9〜10
- 中立者 (Passive): 7〜8
- 批判者 (Detractor): 0〜6
kicue の集計画面では NPS スコアが自動計算されます。
設計の注意
- 標準の設問文(「友人や同僚に勧めたいか」)を そのまま使う ことで、他調査との比較が可能になります
- 0〜10 の 11 段階を独自に短縮しないでください
SLIDER(スライダー)
連続値での回答 が必要な場合はスライダーが便利です。ドラッグで直感的に値を指定できます。
使用場面
- 温度感・満足度の連続値評価
- 金額感(「このサービスにいくらなら払うか」)
- 直感的な印象スコア
設定項目
- 最小値・最大値
- ステップ幅(1、5、10 など)
- 初期値
- 単位表示(「点」「円」「%」など)
使用例
Q. このサービスの価値を 0〜100 点で評価してください
0 ————●———— 100 (75 点)
モバイルでもタッチ操作で滑らかに動作します。
SD 法(Semantic Differential)
対極の形容詞ペア を提示し、回答者の印象を数値化する手法です。ブランドや商品の イメージ評価 に適しています。
使用場面
- ブランド イメージ調査
- 新製品の 印象評価
- 広告クリエイティブの 印象マップ 作成
設定項目
- 形容詞対のペア — 「温かい〜冷たい」「高級感〜親しみ」など
- 段階数 — 5 / 7 段階が一般的
使用例
Q. このロゴの印象を教えてください
左極 右極 温かい ● 冷たい 高級感 ● 親しみ 現代的 ● 伝統的
各スケールの使い分け
| 目的 | 推奨スケール |
|---|---|
| 同意度・満足度の段階評価 | LIKERT |
| 推奨意向の数値化(定点観測) | NPS |
| 連続値・直感的な評価 | SLIDER |
| イメージ・印象の多面評価 | SD 法 |
設計のベストプラクティス
- LIKERT の段階数は 5 段階または 7 段階 が国際的にも汎用性が高い
- NPS は 標準設問文をそのまま 使うことで他調査との比較が可能
- SLIDER は 回答負荷が高い ため、重要な設問にのみ使用
- SD 法は 形容詞ペアを 5〜10 組 程度にまとめるのが一般的
次の設問タイプ
- マトリクス — 複数項目を同じスケールで一括評価
- ランキング(RANK) — 項目に順位を付ける
